レオン ほっとしたようです
本日、レオンの診察に同行してきました。
4キロ以上はあったはずの体重は、なんと2.9キロに。ひと月の放浪の過酷さを物語っていました。
しかし見た目は元気そうだし、脱水もないとのことで一安心。
今日は駆虫薬をつけてもらうだけで終わりとなりました。
数日休ませて、落ち着いてからもう一度診察に行くことにしました。
それにしてもひどい体重の減り方です。捕獲できた場所に居付くまではほとんど食うや食わずだったんでしょう。
かわいそうで涙が出そうでした。
実はこの場所には猫を出入り自由にして飼っている方がおられ、その飼い主さん曰く、猫のためにいつもドアを半開きにしているのでたまによその猫も入りこんで餌を食べていっていることがあるのだそう。
そのお宅から今回の保護場所までは直線距離でほんの20メートルくらい。
レオンはそのお宅の周りで頻繁に目撃されていました。きっとその辺ををウロウロし、飼い猫たちが出払った隙にこっそり餌をくすねていたんでしょう。
ところでレオンの両脇腹には遠目に見るとなんだかよくわからない大きなグレーの模様のような・・・ハゲなのか、怪我なのかよくわからないグレーの塊がありました。
診察で見てもらうと大きな毛玉でした。
その場ではカットしてもらえなかったので(なぜ!?)、飼い主さんのお宅に戻ってから私が慎重にカットしました。
蒸しタオルで軽く拭いてやり、ケージの猫ベッドに入れてやるとほっとしたように目を閉じ身を横たえるレオン。
娘さんが指の先にペーストのシーバを絞り出し口元に持って行ってやると嬉しそうに舐めました。
脱走前は触らせてもくれず、シャーって言ってたレオンが、気弱になったのか今回は一切シャーも威嚇も無し。
撫でてやり、櫛でとかしてやり、レオンも気持ち良さげにしていました。
このまま一気にゴロスリ猫になってくれればいいなあ・・・。
飼い主さんはこの一か月、仕事をしていても常にレオンの事が頭から離れず、心配で落ち着かなかったそうです。家族関係もぎくしゃくし、つらい日々が続いていたようです。
でも諦めず、一生懸命探してくれたので私も全力でサポートすることができました。
一度長期の脱走を経験した飼い主さんは、ものすごく慎重になります。
今後はどこもかしこも隙が無いよう、うっかりが無いよう、いや、うっかりしても大丈夫なように、脱走対策をしてくれることと思います。
というか、してくれなくちゃ困ります。
脱走防止パネルや脱走防止ドアの設置が完璧になるまで、厳しくしつこく、きちんとフォローしていこうと思います。
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